VR技術を活用した看護トレーニングシステムの提案を行っています。仮想空間上で看護環境を再現することで、現実に大掛かりな設備を用意せずとも、実践的なトレーニングが可能になります。本研究では、看護技術向上のため、特に看護用具の取り扱いに着目したシステムの開発を行っています。各用具の配置位置や、動かす順番、動かし方などの情報から、看護技術の特徴を解析し、優れた看護技術とはどのようなものかを客観的に把握できるようにします。また、得られた情報をもとに、より効果的な訓練システムに向けて改善を重ねることで、実用的なシステム開発を目指します。本システムを、医療機関や医療教育に試験導入し、効率的な看護業務に必要な技術を学習者自らが学習し、現実での技術向上に寄与するかを検証します。