視線データからのプレゼンテーションスキル評価手法

プレゼンテーション中の聴衆の視線情報を解析し,発表の質を推測する研究を行っています.従来手法の多くは話者の資料内容や行動を用いていますが,プレゼンテーションの聴衆群は多様であり,発表者は聴衆の反応や特性に応じて最適なプレゼンテーションを行う必要があります.一方で,小学生を対象とする発表と学会発表では求められるスキルや内容が大きく異なるため,それぞれに適応する能力を正確に評価することは容易ではありません.そこで本研究では、聴衆の非言語情報を活用し,より客観的にプレゼンテーションの質を推定することを目指します.画像認識技術を利用して,聴衆の視線情報を解析し,注視対象を推定することで発表の質を推測しています.プレゼンテーションの客観的な評価を実現すると同時に,単一のカメラで評価を推定できる手軽さから,幅広い場面での活用が期待されます.

  • Goshi Imamura, Atsushi Nakazawa, Hiroaki Hiratsuka. 聴衆の行動指標によるプレゼンテーション評価手法の開発. 電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループシンポジウム2024(HCG2024)